意外な理由で身長が伸びない??
子供の身長をぐーんと伸ばすためには、いくつか大事なポイントがあります。タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養が不足しないようにしっかり食べさせること、夜は遅くまで起きていないで早めに寝るようにさせることなど。
適度な運動を行って刺激を与え、成長ホルモンの分泌を促すのもいいですね。ただし無理をすると逆効果なのと、運動量に見合った量の食事を摂れているか気を付けてあげてください。
しかし、食事や睡眠時間に何も問題がなく、また身長が伸びなくなるような病気でもないのになぜか身長の伸びが悪くなったり体重の増えも悪くなる場合があるんだそうです。
それはズバリ!「ストレス」が原因なのです。何らかの原因で子供が慢性的に強いストレスを感じ続けると、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。
大人の場合も、ストレスが原因でホルモンの分泌が乱れることがあります。成長ホルモンを分泌しているのは脳の下垂体と言う部分です。上の図はファイザー製薬様のサイトからお借りしました。
成長ホルモンがストレスによって十分に分泌されないので、当然成長は鈍くなってしまいます。受験前に身長の伸びが悪くなり、合格後はまた身長が伸び始めたというお子さんの話も聞いたことがあります。
現代はストレスの多い社会です。これは大人に限った話ではなく、成長期の子供たちにとっても同じじゃないでしょうか。
子供のストレスの原因はいろいろある
子供たちがストレスを感じる原因には色々あります。何らかの理由で親から十分な愛情を受けることが出来ない結果「愛情遮断性低身長症」という状態になることもあります。
同じ遺伝子を持つはずの一卵性双生児を別々の環境で育てた場合、片方の子が十分な愛情を注がれずに育てられると体格が小さくなったという話もありますよ。
また、友達との関係がうまくいかなかったり、いじめる子がいたり、学校の担任の先生のことがとても怖いと感じていたりすることもありますね。
そして、小学生の頃から塾に通って寝る間も惜しんで勉強を頑張っているお子さんもきっと多いでしょう。
勉強は大いに頑張ってもらいたいのが親心だと思いますが、あまり遅くまで勉強していると睡眠不足で成長ホルモンの分泌が悪くなりますし、成長期が早く来て早熟になる可能性も高まりますし、いい成績を取りなさいと言われ続けることがかなりのストレスになってしまうこともあるのでは…?
まだ成長期はこれから…という年齢のお子さんの場合、あまりうるさく勉強勉強と追い立てないほうがいいかもしれません。理想は、子供が自主的に勉強するように仕向けることです(難しいですが…)。
ちなみに、よっしーの住んでいる地域では全国平均と比べて平均身長は高いです。この理由のひとつは、地方ゆえ本格的に勉強に打ち込むのは中学に入ってから…というお子さんが多く、小学時代はのびのび遊んでいる子が多いからじゃないかと想像しています。
子供の身長をママが気にすることもストレスになる?
お子さんの身長が低くて、最近あまり伸びていないようだ…と思うとママは心配になるのは当たり前だと思います。それでしょっちゅう子供の身長を測ったりしてしまうかもしれません。
でも、子供の身長はちょっとした理由で日によって変動するものです。うちの息子たちの身長を3日間ぐらい連続で測ってみたところ「アラ!?昨日より1cm近く低いじゃない!」ということもありました。
どうやら、前日に運動しすぎたとか、ほんのちょっとのことでそうなるみたいですね…いちいち気にしていたら身が持ちません(笑)
そして「ママはボクの身長が低いことを気にしている…」「どうしてボクは背が低いんだろう」などと子供が気にし始めると、そのことがストレスになってますます身長の伸びが悪くなってしまうかもしれません。
ママはお子さんに「大丈夫よ~そのうち必ず大きくなるから♪」と言って、黙って栄養のある美味しいものをたくさん食べさせてあげてください。そして、あまり勉強の事や生活の色々なことを口うるさく言いすぎないことです。
もちろん、お友達に迷惑をかけるようなことを故意にしたとか、その他これは叱らなきゃ!!ということに関してはきちんと叱ってくださいね。メリハリが大事です。
あまりにも身長が伸びていない(ここ1年間で3cm未満とか)のが心配であれば病院で相談するといいと思いますけど、なるべくお子さんの前で不安そうな顔をしないことです。